あんしんサービスからのお知らせ

2025.08.25

介護部門、5周年を迎えて

今月、介護部門を立ち上げて丸5年になります。

思い起こせば、きっかけは地元のおじいさん・おばあちゃんからの一言でした。 「年をとって車の運転をするのが不安だから、介護タクシーをやってくれないかな」――。 その声に背中を押され、まったくの素人ながら介護の仕事をはじめました。
日本で最初に介護保険が使えるタクシー会社とフランチャイズ契約を結び、自動車二種免許と介護資格を持つ地元の先輩を雇用。ストレッチャー(寝台)や車イスを載せられる介護福祉車両も購入しました。
地元ではまだなかった介護保険タクシー・訪問介護事業所ということもあり、予約は順調に入りました。最初のご利用は、保険契約者と奥様を東京の病院へ送迎するお仕事。先輩が運転するタクシーが見えなくなるまで手を振っていた、あの時の嬉しさは今でも忘れられません。

しかし、喜びも束の間。 数か月後にはコロナが猛威を振るい、緊急事態宣言で全ての予約がキャンセルに…。 ワクワクして鳴っていた電話は、いつしかキャンセルの電話ばかりに変わり、真っ白な予約表を見てはため息をつく日々でした。 「この先どうなるのだろう」――不安でいっぱいでした。

そんな私を支えてくれたのは、コロナの影響を私以上に受けながらも堂々と前を向き、ピンチを成長のチャンスと捉えていた社員たちの姿でした。 そして、弊社の仕事がない中でも、感染リスクを背負いながら介護施設に出向してくれた先輩。その存在があったからこそ、経営を支えることができました。今も胸に深く刻まれています。
皆さんに助けられながら、なんとかコロナ禍を乗り越えることができました。 とはいえ今なお、多くの訪問介護事業所はコロナのダメージから立ち直れず、物価高や人材不足が追い打ちをかけ、廃業・倒産が過去最多を更新しています。

そんな厳しい中でも、私たちが続けられているのはお客様からの喜びの声があったからです。

  • 「この間、おふくろを病院に連れて行ってくれてありがとう」
  • 「訪問ヘルパーさんがいなかったら、親父を家でみれなかった」
  • 「施設に行かず、住み慣れた家にいられて嬉しい」

ご利用者やご家族からいただいたこうした言葉が、私たちの励みとなり、ここまで歩んでこられました。

そして、コロナ禍を共に乗り越えた地元の先輩。
60歳を過ぎてからMG(経営シミュレーション)に挑戦し、計算に苦労しながらも真剣に取り組みました。その努力の末、2年前に独立して隣村で介護タクシーをはじめ、地域の役に立っています。
先日も、 「コロナで大変だったけど、今ではいい思い出だよ。今、介護タクシーをやれていることに感謝してるよ。暑いからこれ飲んで」 と缶ビールを差し入れてくれました。
あの時、先輩がいなかったら。出向してくれなかったら。きっと私は介護の仕事を続けられなかったと思います。

こうして振り返ると、本当に多くの方に支えられ、育てていただいた5年間でした。 心からの感謝を胸に、これからも地域に必要とされる存在を目指してまいります。

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