あんしんサービスからのお知らせ
2023.06.10
お陰様で3周年
先日、弊社の介護士と看護師は、ご利用様の93歳のおばあちゃん2人を介護タクシーに乗せて、フラワーパークへ花見に行ってきました。お花見に行きたいと言い出したおばあちゃんは、家族も親戚もいない身寄りのない方で、地元の地域包括支援センターからの紹介があり、2年前からお部屋の片づけや病院への送迎をさせていただいています。
このおばあちゃんの訪問介護サービスへ入らせていただいた頃は、人の世話になりたくないという気持ちが強く、なかなか馴染めない様子でしたが、時間が経つにつれ、弊社の介護士に心配ごとや弱音を吐くようになってきました。
そうしたこともあり、今回「大好きだった主人と、最後に行ったデートの場所へ連れていってほしい!」というお願いがあり、仲良しのおばあちゃんを誘って花見に行くことになりました。
高齢で暑いこともあるので、万が一に備えて、看護師に同行することにしました。
おばあちゃんは「ここ、ここで主人と一緒に写真を撮ったのよ、無口な人だったけど、優しい人だったのよ!」と、その場所を指さし、とてもうれしそうに話をしてくれたようです。
そして、おばあちゃん達は、手をつないで、まるで子どもの遠足のようにはしゃぎながら、花見を満喫していたそうです。
実は、こちらの確認不足でネットで調べて行ったのですが、閉園されていた場所でした。
それでも花はまだ咲いていたこともあり、園庭を貸し切り状態で散歩できたことにとても満足して頂きました。
今回の小旅行も無事故に終わり、おばあちゃん達を自宅の寝室まで付添い、介護士が帰ろうとしたところ、「これで私は、安心してあの世に行ける。本当に良い冥土の土産になったわ」と、おばあちゃんは、涙を浮かべながらお礼を言ってくれたそうです。
介護の仕事をはじめた頃、「いい所に目をつけたね!さすが商売人だね!」と、お金儲けのように思われることもありました。
こうした心温まるお年寄りとのふれあいを通して、戦後の焼け野原から死に物狂いで頑張り、豊かな日本を築いてきた方々に、想い残すことはない良い人生だったと思ってもらえるお手伝いができ、心が洗われる素敵な仕事だと実感いたしました。
お陰で、来月介護の仕事をはじめて3周年になりますが、保険同様に沢山の方に支えていただき、「感謝」という言葉が頭から離れない一日でした。